「発達障害もどき」~「発達障害」と間違われる子どもたち~とは?

小児科医の成田奈緒医師は、「発達障害もどき」というケースが多いことを著書で書かれている。

以下、引用する。

 

――集団行動が出来ない、友達とのコミュニケーションがうまくいかない、集中力がない、ミスや忘れ物が多い、相手の話を聞いていない・・・子どものそんな行動が目立ち、「うちの子、もしかして発達障害かも・・・?」と思われたことがある方もいるのではないでしょうか。

もしくは、学校や幼稚園・保育園の先生から「お子さんは、発達障害ではないでしょうか」と告げられ、医療機関の受診を勧められた方もいるかもしれません。

しかし、私自身の約35年にわたる研究・臨床経験を踏まえても、本当に発達障害と診断されるお子さんはそこまで多いわけではありません。

もしかすると学校や園で悩みを抱えるお子さんの多くは、「発達障害ではなく、発達障害もどきかもしれない」というのが、今の私がたどり着いた結論です――。

――数字だけ見ると、この14年で発達障害児の数は約14倍に増えました。少子化で子どもの数が減り続けている中、発達障害児の数は反比例するように増え続けています。ただ、長年、多様な臨床経験を経験してきた私からすると、この子どもたちのすべてが発達障害児にはどうしても思えません。この中に少なくない数で「発達障害もどき」の子がいると確信しています――。

――発達障害もどきとは、ひと言でいうと「発達障害の診断がつなかいのに、発達障害と見分けがつかない症候を示している状態」のこと。言動に発達障害と同様の症候があるように見え、まわりから発達障害を疑われているが、実は発達障害ではない、こういうケースを指します――。

――前々からこういった子どもたちはいましたが、最近特に、この「発達障害もどきとしか言いようがない子どもたち」が増えていると思うのです――。

 

■参考文献:『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子(小児科医・医学博士)著

発達障害もどきは造語だが、「現代西洋医学や教育現場での一般常識」とは異なった臨床医の意見として傾聴すべきだろう。

 

ただ、同時にこの見解ですら、西洋医学がもたらした「ペテン医療」によるレッテル貼りの枠からは完全に抜け出せていないものであるともいえる。

 

 

 

以下、内海聡医師のFBより引用。

――発達障害のレッテル
この数年で最も流行りの精神疾患こそ「発達障害」であり、人々は発達障害という病名について、存在すると信じ切っています。
だがその存在を信じる根拠はあまりにも薄弱であり、科学的根拠はまったくないに等しいものです。
たとえば、以下は教科書に載っている発達障害の四徴です。
 ① 言語発達、コミュニケーション障害(無関心や対人関係の不器用)
 ② 社会性の障害(友人を作れず、遊ぶ事が苦手)
 ③ 同一性保持行動(儀式化され常同化した行動を変えることへの抵抗)
 ④ 多くは、知的障害を合併する。
よく考えてみてください。
たとえば同一性保持という言い方をすればわかりにくく聞こえるかもしれませんが、これは簡単にいえば頑固者だったり融通が利かないということです。
頑固でない人間なんていったいどれだけの割合存在するのでしょうか?
友人を作れないことが社会性の上で問題あるのなら、いったい日本人の何割がこれに該当するのでしょうか?
これはしょせん団塊世代の発達障害専門医(今の流れを作った医師たち)と、製薬業界によって作り出された新たな虚構なのです。
違う言い方をすれば、人間観察している人が、人間の特徴をいくつか提示すれば、それは発達障害の定義になるのです。
つまり人間=発達障害の定義であるというのに、その発達障害とやらはまったく科学的根拠のないまま、当事者や家族や精神科医にとって、都合よく解釈され、都合よく運用されることになります。
なぜこの発達障害というニセ病名の概念が作られたのかは、もうおわかりでしょう。
私自身も愚かなゆえに騙されていた一人であり、広めた張本人の一人でもあるので、発達障害のウソを指摘し、啓蒙するのは、私の贖罪のようなものなのです――。
――発達障害とは何ぞや②
発達障害のウソについては以前に述べましたので、それも思い出してください。
もちろん子どもの性格にもよりますが、子どもがイライラしたりキレたりするその直前には、必ずコミュニケーションや理解に関する何らかの行き違いや抑圧、阻害があるはずです。
空気が読めないというのも大人側からの視点であり、何かしら理由があることがほとんどなのです。
周囲に理解されていないと感じることからかもしれません。
あるいは授業の内容や先生の指示が理解できていないかもしれません。
その背景には基本的な言葉に対する誤った理解があるかもしれません。
単に性格で人とあまり接したくないのかもしれません。
また、大人でも睡眠不足だと刺激されやすくなるのと同様、子どもたちにも睡眠不足や栄養不足など基本的な生活上の問題があるかもしれません。
知られていない身体上の問題があるかもしれません。
重要なのは、子どもを理解しようとする姿勢です。
診察室という限られた空間と時間でしか子どもを見ていない精神科医よりも、親や現場の教師のほうがその子のことをよく知っているはずです。
それにもかかわらず最近の親は、自分の子どもを守る、子どもを見守るということでなく、権威者である医師に従うことしか考えていないのです。
それは大人の都合で大人が助かるためだけにそうしているといわれても、仕方がないことなのです。
診断名などというウソに惑わされることなく、その子本人を見るようにしてください――。

・・・要するに、発達障害うんぬんが異常で、何らかの医療機関へ行かせるだの、薬がどうのだのと問題視していることそのものが、医療ペテンに嵌っている状態だといえよう。

 

 

■住所:大阪府羽曳野市恵我之荘2-8-9

アクセス地図

■最寄駅:近鉄南大阪線「恵我ノ荘駅」から徒歩5分

■営業時間:10:00~20:00(祝休)

■駐車場:2台あり(無料)

 

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