朝起きれない、仕事に行けないパニック障害が改善 大阪府 Mさん 40代 男性

<経緯>

20代に、仕事のプレッシャーが影響し、うつ状態、パニック症状が起こるようになる。

以降、心療内科でクスリを処方される。

さらに、事故を複数回起こして体へのダメージが残る。

 

40代になり、仕事へのやる気がなくなり、うつ状態が悪化。仕事に行けなくなる。

数ヶ月、家に引きこもり、朝も起きれなくなる。

不安で自信がなく、意欲がわかない、頭が働かない。

心療内科で処方されるクスリは増える一方。

(ドグマチール、レクサプロ、セパゾン、アキネトン、ピーゼットシー)

 

現状をどうにかしたく、当院へ来られた。

 

 

<検査>

自律神経、脳、感情、内臓の反応。

クスリによる副作用で状態が悪化している。

首(回旋、前屈)、肩の外転・挙上に痛み

 

<処置>

エネルギー療法

(体を整えながら、ドクターと相談してもらい、徐々に減薬していく方向で。)

 

<効果>

施術を週1回ペースで行い、徐々に状態は回復に向かう。

 

首・肩の痛みが出ている際は、エネルギー療法や軸調整によって改善。

さっきまでの痛みが取れて、「あれ?」と不思議そうに驚かれる。

 

当初、朝起きるのもつらく、仕事もほとんど休みがちであったが、調整を続けていくうちに、朝起きることができるようになった。

さらに、仕事も休まず通えるようになった。

 

本人の将来への悩みを抱えつつ、心身の状態を良くしていくことで、パニック症状やうつ状態にスイッチが入らないようになっていく。

 

1ヶ月を超えて、徐々に減薬を開始。

レクサプロを抜いた際は、減薬時に起こりやすい離脱症状(顔がピリピリして気持ち悪いなど)が出て来たが、次第に収まる。

 

2ヶ月くらいたつと、「最近、あまり落ち込まなくなった」という感想を家族で話したという。

 

心身のタフさも少しずつついてきた。

 

ドグマチールの量を半分に減らす。

反動は特になし。

 

「前より日中元気に活動できるようになった。筋トレをしようという意欲もわく」

 

散歩やヨガも始める。

 

3ヶ月たち、アキネトンをなくす。

(ドグマチール、セパゾン、ピーゼットシーを1錠ずつになった)

 

反動も問題なし。

トータルで落ち着いてきている。

ヨガをしていても、以前出来なかったポーズが痛み無くできるようになった。

 

半年たち、順調。

仕事の業務が変更となり、外で体を動かす内容となったが、問題なくできる。

以前は、朝起きるのも無理だったのに、前よりきつい作業でも休むことなくいけるようになった。

体の負担は増えたので、疲労を取るためのケアや養生指導を行う。

 

「元気そう」「病人には見えない」と言われたそうで、喜ぶ。

 

 

・・・以後、順調に過ごせていて、「クスリは段階的に、状態をみて、慌てず減らしていく方向で」と注意していたが、本人が早く良くなろうと焦り、勝手にドクターに掛け合い、セパゾンを一気に断薬。

さらに、仕事での出来事もあいまって、夜眠れなくなり、不安になる。

再三、減薬は慎重に行うよう注意していたが、守られなかったためこのようになったことを指摘し、一旦、クスリを戻し、状態を安定させるよう調整を行う。

結果、以前の状態にまで戻る。

 

10ヶ月がたち、体調も良好で、睡眠も寝つき良い。

 

仕事・家庭の関係で、一旦、施術は終了。

 

 

<解説>

当初は、うつ状態で、不安感、焦燥感、絶望感に襲われ、パニック状態になる事もあった。

本人は自覚していなかったが、これは向精神薬によって悪化している典型的な例である。

ただ、いきなり断薬することはできないため、体を整えながら、徐々に減薬をしていく方向で説明。

 

順調に改善を見せ、減薬も段階的に行っていった。

 

クスリについてはドクターと当人との話し合いになるため、私の意図しない内容で減らしてしまい、離脱症状が出ることもあった。

 

減薬は、少しずつ行うほうが負担が少ないため、いきなり1種類を減らすとかはしないほうが良い場合が多いのだが、レクサプロを丸々一気にやめて離脱症状が出たり、セパゾンを一気にやめて眠れなくなったりした。

レクサプロの場合は、本人が悪化したのではと不安になっていたため、離脱症状だから気にせず、一定期間が過ぎれば消えると伝えた為、安心した。

(ドクターはそのへんをきちんと説明していないため、私が資料を提示し、離脱症状がどのような内容で起こるかを説明した。)

セパゾンについても、かなり口を酸っぱくして慌てず減薬する方針を伝えていたのだが、当人が早く良くなりたいからと焦り、勝手にドクターに談判し、セパゾンを一気にやめようとしたため、(さらに仕事でのストレスが重なり)反動で眠れない状態となった。

 

結局、セパゾンを一旦戻し、調整を行うことで、眠れるようになったが、この減薬騒ぎで1ヶ月ほどリカバリーをしなければならなくなった。

 

それだけ、向精神薬の毒性が恐ろしいという事である。

 

セパゾンを減らすにも、クスリを半分とか四分の一にカットするとかして、量を少しずつ減らし慣らしていく必要があるのだが、これまで減薬してノーダメージで行けた経験もあり、一気にやってしまったようだ。

 

調整ポイントは、感情、内臓、自律神経、脳を中心に、食べ物関連、気の巡り、体の動かし方などを指導し、徐々に改善へと向かわせた。

 

まだクスリが残っていて、調整・減薬の途上であるのだが、本人が今の体調で一定の満足を得ているのと、仕事・家庭・経済的事情もあり、一旦様子を見る運びとなった。

 

当初の状態から比較しても、目に見えて状態は良くなり、減薬も進み、日常生活および仕事も一定こなせるようになっている。

調整をさらに続ければさらなる改善が期待できるだろう。

 

 

逍遥堂