関節リウマチとは?

リウマチとはなにか。

自己免疫疾患とかいわれる。

自分の体が自分の骨細胞を破壊する。免疫システムが自分のカラダを攻撃している状態を指すようだ。

手などの末端を中心に痛み・腫れ・こわばり・変形をおこす。リウマチ因子が引っかかればリウマチという診断になる。

西洋医学的には完治のための治療はできていないようだ。

ステロイドなどによる対症療法的な色合いが強い。

 

東洋医学的には昔から「痺病」といわれた。

カラダの弱りから風寒湿の外邪が侵入してしまうとされる。

リウマチは京都など湿気の多いところで頻発しやすい。

内湿と外質の関係が考えられるとされる。

 

一方で「肝鬱痺」というものがある。

ストレスが中心となりリウマチの症状を起こす。

病因病理を導き出し、それに対して処置をすること。

きちんとした鍼灸や漢方では時間がかかるが治せるところがある。

 

無痛整体の見解は、「カラダの改造工事」である。

手や末端を酷使した人が疲労を重ねてしまう。女性になるのが多いのは女性の筋肉量が男性に比べて少ないため手作業が多いと疲労が溜まりやすい。

疲労の蓄積が筋肉の緊張を生み固さをつくる。

身体(脳)は「どうせ曲げるのならば曲げっぱなしにしておいたほうがらくだ」「疲労緊張が抜けないのならば固めてしまえ」と判断し、骨格の改造を始める。破骨細胞に破壊をさせる。炎症はその工事の結果おこる。炎症が治まることは工事が終わったので痛みはおさまり変形した骨格が残る。

変形が終わると無痛整体ではどうしようもない。

治すのは変形前。工事中のとき。

疲労緊張を取り去り、脳に「工事の必要はない」と判断させないと工事命令は続く。

一度強烈に命令が下ったのだからカラダにとっては負担だったのだろう。

長期間のケアーが必要になることも多い。

 

精神的な緊張や内臓の回復力も影響するのでそのあたりの状態もかぎになる。

疲労回復が追いつかないで骨格の改造を行おうとするくらいだから、その人の生活背景に注目する必要がある。

ストレスはどうか、内臓機能はどうか、飲食・睡眠・便通などはどうか、運動はどうか。

回復力とはこういったものの連なりに支えられている。

仕事量のほかにも原因があったりもする。

 

疲労>回復の極みがリウマチともいえる。

 

ストレスなど環境的に負担があるのならばそういった改善も必要だろう。

「肝鬱痺」というものもこういう背景といえる。

ストレスや日常生活の負担で体の回復力が弱る。過緊張状態が続く。疲労が抜けない。

 

弱りにより風寒湿の外邪(かぜをひく)が入るのも、疲労物質を炎症させたいから。

疲労物質が溜まるとあるいは内臓機能が落ちると免疫が下がるし老廃物は食えなくなってくる。

飲食の影響も考えられる。

過剰に甘いものをとる習慣は内臓機能が落ちる。

老廃物に繋がりやすい。

 

ストレスと内臓の関係もある。

とにかくその人の人生背景にこそ原因が隠れている。

 

鍼灸や漢方でリウマチの根本改善をはかるならば「病因病理」をはっきりとうちだすことが重要だ。

対症療法的な発想だけでは完治には至らないと考えるべきだろう。

それだけ根がふかいものが多いように思う。

逆に言うと病因病理を打ち出し正しい方向性を持って改善を図れば、時間はかかったとしても根本改善の可能性は大いにある。

 

無痛整体では、患部の筋緊張とともに、内臓の働きや自律神経の安定を意識する。

過緊張な状態といえるので、ゆるむ方向で考える。

末端のみならず本来の回復機能を向上させるためにも内臓や自律神経を意識するのは必然だ。

 

どの方法をとっても、正しくやっていくと時間はかかっても改善していく可能性は高まるのだが、生活習慣やその人の環境を見直すことが重要だ。

ストレスや飲食、仕事、人間関係・・・

様々な要素が根深く入り乱れていたりするからだ。

回復するということは、体がそういう環境に身を置ければ時間がかかっても回復の方向にむかうということだ。

回復に向いていかない環境で居続けると、なかなか回復には結びつきにくい。

 

リウマチは完全に固まってしまわなければ回復は可能だと考える。

症状によって個人差がある。

しかし、その道程は時間がかかったり、本人のモチベーションが下がったりしやすい。

 

進展が見えなかったり(体の中では回復に向かえどもはっきりとした症状の変化が見られないことが時期としてある)、好転反応的に症状が悪化したり(回復の過程で起こりうる反応)、薬をきっていくプロセスで迷いがでたり。

焦らず腰をすえてとはいえども、本人のつらさが軽減しないと気持ちも沈みやすい。

リウマチの人は性格上ネガティブだったり、イライラをためたり、過緊張タイプが多い。

 

いかにして心も体もリラックスできていくか。

自律神経の安定と、日ごろの生活状況がかぎとなる。

 

逍遥堂