運動するお子さんが悩む「オスグッド」や「有痛性外脛骨」の痛み。
病院では、
「痛みがなくなるまで安静に」
「成長が止まるまで運動は禁止」
と、診断され、数ヶ月~半年以上、運動を休むよう指導されます。
有痛性外脛骨の場合、「手術」の話になることも・・・。
オスグッド
オスグッドとは、サッカー・バスケットなどジャンプやダッシュの多いスポーツをする小学校から中学校の成長期に発症することの多い疾患で、膝のお皿の下の骨「脛骨結節」が隆起し、悪化すると腫れや痛みが生じてしまいます。
オスグッドの具体的な症状として、
- 膝下の骨が隆起して痛みと腫れがある
- 痛くてしゃがむことができない
- 休むと少しマシになるが運動すると痛みが出る
といったものが挙げられます。
運動負荷に加え、体の成長が原因となるものとして知られています。
膝の骨(脛骨)には脛骨結節とよばれる隆起があり、ここに膝蓋靭帯が付いていますが、ジャンプやボールを蹴る運動で過剰な負荷が掛かり剥離を起こすことで痛みが出るとされています。
一般的にオスグッドは、「成長期が終わるまでは我慢するしかなく、痛みを感じたらすぐに運動を中止して休ませるべき」とされていますが、当院の施術を受ければほとんどの方は1回で痛みが取れます。
オスグッドの痛みの根本原因は「疲労」です。
過度の疲労により大腿部や膝周囲の筋肉の緊張が解けなくなり、それによって膝関節が常時圧迫されたような形になってしまいます。
そして、膝蓋靭帯が骨に押される形で裂けてしまうことで痛みが生じるのです。
長期間安静にしなくとも、成長期が終わるまで待たなくても、施術によってきちんと筋肉の緊張を解き、避けた靭帯を修復することで、痛み無く運動を行うことができます。
痛みがきつい方でも数回の施術で大体痛みなく動いたりしゃがむことが可能となり、かなりの短期間でスポーツにも復帰できます。
「数ヶ月、半年休むよう」
と診断された方も、個人差はありますがおよそ1~5回前後の施術により回復可能となります。
有痛性外脛骨
土踏まずの周辺の「舟状骨」と呼ばれる骨には「後脛骨筋腱」が付着しており、下腿の動きに対応できる構造になっています。
稀に、舟状骨の内側後方に位置に「外脛骨」と呼ばれる過剰な骨(後脛骨筋腱の付着部位に巻き込まれる形に存在)がある人がおり(約20%)、外脛骨付近に痛みが生じる状態を「有痛性外脛骨」と呼びます。
外脛骨自体が症状を誘発する訳ではありませんが、過度の運動を行うと後脛骨筋腱の付着部位との関わりにより外脛骨が過剰に刺激を受け、足の内側の痛みが生じることがあります。
「外脛骨を押すと痛い」
「外脛骨周囲の腫れ・熱感」
「外脛骨の突出」
「歩行・走る・ジャンプすると痛い」
などが主な症状です。
当院では、「有痛性外脛骨」は過度の筋緊張が主な原因と考えます。
脛の内側から土踏まずへ伸びている後脛骨筋(足関節の底屈、内反)を繰り返し使う事で、外脛骨に負荷がかかり痛みが生じます。
この緊張を解くことがカギとなりますが(その際にオスグッドと同じように傷を閉じるような手法も必要なら行います)、同時に、
- 自律神経の緊張
- 内臓機能の低下
- 体軸バランスの崩れ
の3つに問題を抱えていることが多いと考えています。
運動をする子供さんは、疲労が溜まり回復が遅れている場合も多いので、自律神経・内臓を整えて体が治りやすい土台を築きます。
有痛性外脛骨の場合は、特に下肢のアンバランス(大腿骨・脛骨・腓骨の動きの負担のかかるクセを治す)を整えることが重要となります。
「手術が必要」「数ヶ月、半年休むよう」
と診断された方も、個人差はありますがおよそ1~5回前後(重度の方は10回前後)の施術により回復可能となります。
お電話ありがとうございます、
逍遥堂でございます。