<経緯>
元々、胃腸が悪く、膝の痛みを訴えておられたが、施術を行うことで長年持っていた膝の痛みが出なくなり、日常生活も安定していました。
今回、動作の時に膝をひねった感じになり、右膝の屈伸や荷重で痛みが出るようになったため来院。
<検査>
臓腑の状態を診るに、いつもの胃や小腸に加え、腎・胸腺・肺にも反応。
実は、この数週間前、花粉症気味の症状が続き、当院の施術でそれが治った事がありました。
花粉が問題視されるが、水や空気の汚染、食の問題などがその背景にあり、特に都会人は臓腑を痛めやすい環境下にあります。
また、Sさんは食べ過ぎてしまうことが多く、それにより胃腸の不調から膝を痛めやすい傾向がありました。
今回の反応も、そうした事と無縁ではなく、まず臓腑の弱りが存在し、それに関連する膝へ圧がかかり痛みを生じたと考えられる。
<処置>
「百会」(臓腑の共鳴点)、「右復溜」
立位のまま、痛みの出る動きを取ってもらい、臓腑のマイナス波動を読み取り、頭の反応点に鍼をするとその場で、荷重・屈伸しても痛みが出なくなりました。
さらに、仰臥位で寝てもらい、膝を深く屈して圧をかけると膝裏にやや痛みが出るので、臓腑と共鳴するツボに一本だけ鍼をすることで、深く屈して圧をかけた状態での痛みが消失しました。
最後に歩行・屈伸などあらゆる動きをしてもらい、その場で全ての痛みがゼロになった事を確認し、「よかった~」と笑顔で安堵されておられました。
<解説>
膝の痛みをその場で消失させた症例です。
たとえこの患者さんが日常で負担を抱え、再び痛みが生じたとしても、体の状態を見極め適切に処置をすることで、痛みをその場で取り去ることが可能です。
どれほどしつこい症状であっても、繰り返し施術を行えば、体質は次第に改善していきます。
お電話ありがとうございます、
逍遥堂でございます。