【症例】坐骨神経痛(右臀部~下肢の痛み)・首痛・めまい (大阪府 Mさん 50代 女性)
<経緯>
以前に坐骨神経痛を生じた際、その場で痛みを取り去った事があり、以来、時々メンテナンスをされておられます。
しばらく痛みもなく順調に過ごされていましたが、今回、数か月ぶりに臀部~下肢の痛みが生じたため来院されました。
一週間前ほどから痛みが出て来たそうで、同時に首肩の引きつり痛やめまい様の症状もありました。
<検査>
元々、胃腸の状態を損ねやすく、背景には甘いものやおかきの摂り過ぎ、食べ過ぎ、精神的な緊張、季節(春)、クスリ副作用などの影響があると考えられます。
以前にも甘いものなどへの養生指導をしていましたが、ついつい手が出てしまうようで、結果、これら要因が募ったため、胃腸に関連する臀部や首肩に影響が及んだものと思われます。
調べるとやはり胃腸・肺・胸腺らに反応が顕著でした。
<処置>
「百会」(臓腑に関連する共鳴点)、「左後渓」
まずは、立位のまま、臀部や下肢に痛みの出る動きを確認し、ある方法を用いて軸の調整を行うことで、臀部から下肢の痛みが数分で大幅軽減しました。
さらに、首の痛い動きを確認し、臓腑に関連する頭の共鳴点に鍼、さらにストレス・腸と関連する「後渓」に鍼をしたところ、首肩の痛みはその場でなくなりました。
この時点で、当初あっためまい様の症状も消えています。
最後に、再び立位の状態で、臀部・下肢のわずかに残る違和感を取り切り、すべての痛みを消失させました。
<解説>
臀部・下肢の痛み、首肩の痛み、めまい様の症状をその場で全てゼロにした症例です。
症状は各部位別々に現われているように見えますが、問題の根幹は同じであり、その根幹を癒すことで枝葉の症状が次々と無くなっていくのです。
症状の背景には、日常の食生活や気持ちの問題などが隠れており、そのあたりの養生指導を行うことが再発防止へのカギとなります。
たとえこの患者さんが日常で負担を抱え、再び痛みが生じたとしても、体の状態を見極め適切に処置をすることで、痛みをその場で取り去ることが可能です。
どれほどしつこい症状であっても、繰り返し施術を行えば、体質は次第に改善していきます。
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